~令和3年「蓮写経」のご案内 ~

~令和3年「蓮写経」のご案内 ~

◎令和3年6月7日(月)~梅雨明けまで

※蓮の葉に雨のしずくが溜まっていなければ、その日は受付不可となります。恵みの雨を待ちましょう。

尚、「蓮写経」は梅雨明けまでとなります。受付終了のご案内は、ホームページにてご確認下さい。

 

〇受付時間/9時・11時・13時・15時(2時間毎に、各時間10名まで)

予約不可、先着順となります。受付用紙は寺務所前に用意しております。

時間外は受付致しませんのでご注意ください。

※今年も受付時間が変わっております。写経後の消毒、準備等で時間を取らせていただきました。何卒ご理解くださいますように宜しくお願い致します。

・納経料2,500円(参拝料+住職直書きの見開きご朱印付き)

※住職直書きの見開きご朱印付きとなっておりますが、住職不在の場合は書置き御朱印(片面サイズ)となります。インスタグラム等ご使用になっていない場合、ご確認はお電話にて直接お問合せください。

また、通常のご朱印帖のみ受付可とし、見開き専用のご朱印帖や特殊なご朱印帖は受付不可となりますのでご注意ください。

今年は、驚くほど足早な梅雨入りとなりました・・日照りの少なさも重なり、蓮の成長が思わしくないのですが、日々見守っておりますと少しずつ育ってくれているようです。

さて、毎年のことであっても梅雨の時季は気分が滅入ります。ましてや、未だに続く感染症によりこころは落ち着くことなく不安定な一方です。

しかし、こんな時だからこそ、自分自身としっかりと向き合い、何事も見つめ直すことができる良い機会ではないでしょうか?

身近に広がる自然を見渡してください。雨が降り、梅雨の晴れ間には自然はグングンと力を増します。これは、この時期の雨、一粒一粒にいつも以上に力強い生命が宿っており、自然にとってかけがえのない恵みとなっているからです。もちろん、私たち人間にとっても同じことです。

こころが不安定な今、雨の音に耳を傾け、こころに心地よいリズムを取り戻しましょう。

「蓮写経」では、蓮の葉に溜まる雨のしずく(恵み)をほんの少し頂き、硯に移しかえ、こころを整えながら墨を磨ります。いつもより少し時間がかかります。しかし、雨のしずくを頂くひととき、墨を磨るひととき、そして、写経するひととき、どれをとってもあなたにとって大切なひとときになることでしょう。

ぜひ、こころ落ち着くひとときをお過ごしください。

 

 

  

 

〇「蓮写経」にご参加されます方へご案内

・必ずマスクを着用下さい。

・「蓮写経」についてのご質問はお受け致しますが、当日の受付(可・不可)のご確認はご遠慮下さい。

・蓮の葉に溜まるしずくを頂くときは、なるべく石畳の方からお願い致します。砂利の方に入られますと足跡が付きますので、何卒ご協力をお願い致します。

・蓮の葉に溜まるしずくは雨の恵みです。しずくがなければ、無理な行動はご遠慮下さい。

・本堂、左側の寺務所前に受付用紙を用意しております。お名前を書いてお待ち下さい。受付時間まで、時間に余裕がございます場合は10分前までにお戻りください。

 

〇「蓮」写経 納経の証し(住職直書き/見開きご朱印)

※「蓮写経」は、ご縁によって3回まで行うことができます。そして、住職直書きの御朱印もその都度変わります。

 

・1回目 ➡ 最澄さまのお姿、蓮の絵に「照于一隅(一隅を照らす)」

「一隅」とはあなたが置かれている場所、立場のことです。あなたの思いやり、あなたの力、あなたの出来ることを行いましょう。一人一人の力がしあわせな未来への貢献となるのです。

 

・2回目 ➡ 最澄さまのお姿、蓮の絵に「忘己利他(己を忘れて他を利する)」

自分の損得のためではなく、嫌なことでも率先して自分に迎え入れ、反対に良いことは他人に与える。常に安らぎを、悲しみを、喜びを、施しを、共に分かち合い、思いやりのこころを持たなければならない。そこには見返りを求めるこころはありません。

 

・3回目 ➡ 最澄さまの幼少のお姿、蓮の絵に

 御詠歌「あきらけく 後の仏の御世までも 光つたえよ 法のともし火)」

未来にお出ましになる弥勒仏の時代まで、永遠に仏法の灯火の光を伝えていこう。最澄さまの志は、この歌と共に1200年の間、絶えることなく今も尚受け継がれています。

 

〇住職不在時のご朱印/書置き片面サイズ

※ご希望の方は住職在中であっても受付可能ですので、受付時にお申し出ください。但し、納経料は書置き片面サイズであっても通常の納経料(2,500円)と変わりません。

特別な紙を使用し、新たな技法にて新しい蓮を描きました。右側の言葉「草木国土(そうもくこくど)悉皆成仏(しつかいじょうぶつ)」とは、生きとし生けるものには悉く仏となり得る種を備えているという教えです。それは、あなたにもあなた以外のひとにも、人間だけに限りません。だからこそ、誰しもに他に対する思いやりのこころが必要なのです。

先ず、「菩提心(ぼだいしん)」に気付くことです。そして、ひとりひとり実践しましょう。

 

今年5年目となる「蓮写経」。この時期が近付くと知らぬ間に梅雨を待つ。今までにない感情が芽生え、梅雨とは何なのか・・。自然の恵みについて、改めて見直していただけていることと思います。

これまでの当たり前であってそうでなかった有難い生活とは一体どのような暮らしだったのか…また、我々にとって「幸せ」とは…。物質的にも科学的にも益々進歩していく中で、我々自身が本当に必要なものをしっかりと見極め、選択していかなければいけません。

本年もこの機会を大切に、自己反省をしながら取り組んで下されば幸いです。

皆さまのお参りこころよりお待ちしております。合掌