10月/『今様合』のご案内

~ 今様合 ~

10月9日(日)午後3時/阿弥陀堂・後白河法皇ご宝前にて

平安後期の1174(承安4)年9月1日から毎夜15日間。東山七条付近にあったといわれる、時の権力者後白河法皇の法住寺南殿で貴族たちを集めて、歴史を飾る一大イベント「今様歌合せ」が催された。この「今様」とは、当世風、今風といった当時平安時代に流行ったという意味である。

800余年の歳月を経て、1986年、今様合は、法皇ゆかりの御所南殿跡といわれる現在の法住寺でよみがえる。平安の雅の世界を復活させた「日本今様歌舞楽会」(会長・石原さつき)が主体となって、毎秋(10月第二日曜日)、華麗な衣装を身につけ、再現されている。

昨年、節目の30周年を迎え、今年よりまた新たな1年へと進む・・。

「今様合」はどなたでもご自由にご参加いただけます。法住寺・寺務所にて受付ください。(参拝料/1,000円・パンフレット付)

 

◎この度「今様合」に併せ、一人でも多くの方に知っていただくことを願い、下記のご朱印(梁塵秘抄より)を前日祭・当日・後日祭と3日間に分け、1首ずつお出しします。各々のご朱印は下記のとおりですので、ご確認くださいますようによろしくお願い致します。

また、境内では先代住職の歌声で今様が流れております。しばしの間、耳を傾けていただき、平安時代の優美なひとときを感じていただければ幸いです・・。

※ご朱印代/各々300円、各日100枚

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◎今様合・前日祭/10月8日(土)

そよ 秋来ぬと 目にはさやかに見えねども

                風の音にぞ おどろかれぬる(梁塵秘抄 巻第1/長歌 秋)

「秋が来たな」と目にははっきりと見えないけれども、耳にする風の音で、秋の訪れにはっと気づいて心をうたれることだ。

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◎今様合/10月9日(日)

静かに音せぬ 道場に 仏に花香奉り

           心を鎮めて しばらくも 読めばぞ 仏は見えたまふ(梁塵秘抄 巻第2/法師品 7首)

静かに物音も聞こえない道場で、仏に花や香を供えて供養し、心を落ちつけて、しばらくの間でも専心に『法華経』を読誦すれば、その志に感じて仏はその尊いお姿をお現しになるのである。

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◎今様合・後日祭/10月10日(月・祝)

阿弥陀仏の誓願ぞ かへすがへすも頼もしき

        一度御名を称ふれば 仏に成るとぞ 説いたまふ(梁塵秘抄 巻第2/仏歌 24首)

阿弥陀仏の誓願はいかにもいかにも頼りに思われるものである。一度弥陀の御名を唱えたならば、必ず成仏できると説いておられる。

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ぜひ、この機会にお誘い合わせお参りくださいませ。

また、ご希望であれば、今様もうたわせていただきますので、寺務所・受付にて参拝料を納められる時にお気軽にお申し出ください。

皆さまのお参りをこころよりお待ちしております。合掌