『 今様合復興30周年記念の会 』

  遊びをせんとや  生まれけむ

        戯れせんとや  生まれけん

      遊ぶ子どもの声聞けば

               わが身さへこそ揺るがるれ     『梁塵秘抄』巻二・雑 八十六首

遊びをしようとしてこの世に生れてきたのであろうか、それとも戯れをしようとして生れてきたのであろうか、無心に遊んでいる子どもたちの声を聞いていると、自分の体までが自然と動きだすように思われる。

平安後期の1174(承安4)年9月1日から毎夜15日間。東山七条付近にあったといわれる、時の権力者後白河法皇の法住寺南殿で貴族たちを集めて、歴史を飾る一大イベント「今様歌合せ」が催された。この「今様」とは、当世風、今風といった当時平安時代に流行ったという意味である。

800余年の歳月を経て、1986年、今様合は、法皇ゆかりの御所南殿跡といわれる現在の法住寺でよみがえる。平安の雅の世界を復活させた「日本今様歌舞楽会」(会長・石原さつき)が主体となって、毎秋(十月第二日曜日)、華麗な衣装を身につけ、再現されている。

今年は記念すべき30周年を迎える。

 

『 今様合復興30周年記念の会 』

◎日時 平成27年10月11日 日曜日

~ 当日の会場及びスケジュール ~

◎儀式 法住寺

・12時    御献茶 裏千家鵬雲千玄室大宗匠ご名代 阿部宗正業躰 ご奉仕

御法要 法住寺住職

・12時30分 今様合 奉納

・13時30分 後白河法皇の熊野詣を偲び、本山修験宗聖護院門跡・執事長の先導の下、ほら貝の響く中をお練り行列

◎記念講演 京都国立博物館 平成知新館 地下1階

・14時40分 記念講演 朧谷寿 同志社女子大学名誉教授

・15時30分 今様合(京都国立博物館/舞台)

思い出ぽろり 105