先日の京都新聞『凡語』にて、とても春らしい素敵な歌がございました。
西行 山家集 上巻 春
梅が香を谷ふところに吹きためて 入り来ん人に泌めよ春風
(この谷を梅の香りで満たし、訪れて来る人を包んでおくれ)
天平時代に遣唐使が薬用として持ち帰って広がったとされる梅。日本人は桜よりも厳しい寒さに耐えて咲き続ける梅の方を好むそうです。
さて、法住寺では早咲きの紅梅が少しずつ散り始め、今度は白梅が満開を迎えようとしております。また、枝垂れ梅、鶯宿梅もこれからが見頃となります。お寺に訪れて来る方々にも梅の香りに包まれ、こころ安らぐひとときを感じていただければと思います。
※大門前に咲く白梅。七条通りから法住寺へ来ていただきますと、今まさに紅梅と白梅のコントラストがとても美しく綺麗です。
※大門をくぐるとすぐに出迎えてくれる枝垂れ梅。ちらちらと咲き始めております。
※四海波(しかいなみ)という椿。
法住寺にはいろんな種類の花がございます。いつ来ていただいてもこころ安らげるように‥。
※同じ四海波です。
※本堂左手、阿弥陀堂のそばで咲く鶯宿梅(おうしゅくばい)。
一本の木から白にしようか‥ピンクにしよか‥と思案しながら咲く梅ともいわれます。こちらが最後に満開を迎える梅です。
※本堂裏の駐車場に咲く河津桜。
河津ではすでに満開を迎えているようですが、少し遅れてこちらの河津桜も咲き始めました。
※本堂裏でひっそりと咲くぼけ。
皆さま、見つけられるでしょうか?どうぞお参りに併せて、いろんな花を見つけてみてください。そして、こころ安らぐひとときを‥
※境内は撮影可能となっておりますが、他の皆さま(人だけでなく、虫や鳥も同様に)にご迷惑にならないようにお願いいたします。また、足下には十分に気を付けてください。
皆さまのお参りをこころよりお待ち申しております。合掌