『 彼岸(ひがん)へ 』 ~なにか一つ実践してみませんか?~

~六波羅蜜(ろくはらみつ)の実践~

9月23日(日)秋分の日を中日として、20日~26日は秋の彼岸です。世の中では3連休といわれますが、お寺では仏教週間です。お墓には綺麗なお花がお供えされ、墓石も綺麗に磨かれます。家族でお参りする方、お孫さんを連れてお参りする方、普段はひっそりとしたお墓もこの時期には賑やかになります。きっとご先祖さまも喜ばれることでしょう。
そもそも、なぜ秋分の日を境にその1週間を彼岸というのでしょう。
それは季節の移り変わりにもっとも関わりのあるお日さまが関係しています。お日さまは秋分の日になるとちょうど真東から真西に沈み、昼夜の長さが同じになります。昔はこの日にお日さまに自然の恵みへの感謝のこころを祈りました。その風習が日本に根を下ろした仏教の教えと結びつき、今ではご先祖さまに対しても「おかげさま」という感謝のこころを報じるようになりました。また、お日さまが真西に沈む世界をどちらにもかたよることのない悟りの世界(彼岸)とし、此の岸(迷いの世界)から彼の岸(悟りの世界)へ渡るための修行期間としました。本来毎日するべきことですが、現実は雑務に追われ、甘えもあるのでしょうか・・なかなか難しいことです。そこで、春・秋の彼岸の期間だけでもその意義を忘れず、修行を励みましょうと定めることとなったのです。
では、彼岸にはどのようにして修行に励めばよいのでしょう。
ご先祖さまを偲び、感謝のこころを祈ることはもちろんのことですが、これ以外に「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という教えがあります。なにやら難しい言葉が出てきたなぁと思われるかもしれませんが、眉間にしわを寄せず、先ず読んでみましょう。

◎「六波羅蜜」とは、悟りの世界へ渡るための6つの実践徳目といわれています。
1、布施(ふせ)   [ほどこす]・・惜しみなく人に親切にしましょう
2、持戒(じかい)  [つつしむ]・・ルールを守りましょう
3、忍辱(にんにく) [しのぶ] ・・不平不満を言わず、堪えましょう
4、精進(しょうじん)[はげむ] ・・最善を尽くす努力をしましょう
5、禅定(ぜんじょう)[しずめる]・・心と体を落ち着かせましょう
6、智慧(ちえ)   [まなぶ] ・・正しい判断力で真実を見極めましょう

つまり、この6つの徳目を実践することによって、迷いや悩みのないこころを捨て、悟りの世界へ渡ることができるといわれています。
いかがですか?仏さまは毎日とは言われていません。彼岸の間だけでも修行に励みなさいと言われています。秋の彼岸・・その意義を忘れずに実践してみましょう。

 

本堂の畳、新調にあたり ご寄進(寄附)のお願い / 1口 5,000円

※ご寄進の期間/9月1日~9月30日

新本堂(不動堂)改修から約12年の月日が経ち、皆さまのご尽力、ご参拝いただくお陰で畳もだいぶ傷んでまいりました。秋へと季節が移り変わると同時にお寺もいよいよ大きな行事が控えてまいりました。この機会に皆さまのご尽力を賜り、畳の新調をお願いしたいと思っております。いつもお願いばかりで大変申し訳ございませんが、何卒皆さまのご協力を宜しくお願い致します。尚、ご希望の方にはご寄進(寄附)の証しに、下記の見開きご朱印を直書きにて授与致します。こちらのご朱印代はございません。

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※今回のご朱印には、『六波羅蜜(ろくはらみつ)』の一つである「智慧(ちえ)」が記されています。意味は、「正しい判断力で真実を見極めましょう」です。〈1口5,000円〉というご寄進はご朱印代ではございません。あくまでもご寄進いただいた住職からの感謝、御礼の証しとなるご朱印です。そして、なによりご寄進いただくのは皆さまです。どうぞ、この機会に彼岸に向けて感謝の気持ちを新たに…

合 掌

・直書きの見開きご朱印 ご希望の方へご案内

1、住職不在の場合は直書きの見開きご朱印を授与できませんので、必ずご確認の上お越し下さい。また、当日の状況によって、お待ちいただくことがございます。
2、ご縁日、定例写経会、彼岸法要等と他の行事もございます。重ねての特別なご朱印は受付できません。どちらか一方をお申し込みください。

 

皆さまのお参り、こころよりお待ちしております。合掌