池の涼しき汀(みぎは)には 夏の影こそなかりけれ
木高き松を吹く風の 声も秋とぞ聞こえぬる / 『梁塵秘抄(りょうひしょう』巻第2
(池の涼しい汀には、暑い夏の様子は少しも感じられない。梢の高い松を吹く風の、その音も爽涼で、もう秋も来たかと思われる)
毎日、むし暑いことでございます。皆さま、いかがお過ごしてしょうか?
連日の猛暑のため、今年は熱中症で病院に搬送される方が大変多いと聞きます。
無理はせず、十分な水分、塩分を取り、適度な温度の中お過ごしいただきたいと思います。
さすがの暑さで、京都でも観光の方、お参りの方の姿をあまり見かけませんが、この炎天下の中でも木々は力強く、また綺麗な花を咲かせています。少しひと休みしませんか?
◎今年、最後の蓮(明日、明後日くらいまで‥)
ありがとう、また来年も会いましょう。。
◎境内で、今一番多くの花を咲かせている芙蓉。
一輪一輪、早朝より花を咲かせ、午後には萎んでしまうたった一日限りの命です。しかし、どの花も太陽に向かって一生懸命に咲いております。
人はそれぞれ違った道を歩み、必ず良い時もあれば、必ず悪い時もあるものです。
気づくこと、そして、お日さまはいつでもどんな時でも照らしてくださっています。
◎2本の内の1本の百日紅。
たった1本の百日紅ですが、毎年元気よく咲いています。今年は幾分か花も多い気がします。
私(住職)が小学生の頃、得度式(とくどしき)を受けた際、先代の住職より植えていただいたものです。得度式とは、天台座主猊下(てんだいざすげいか/宗で一番偉い方)より頭にお剃刀を当てていただき、仏さまの弟子なる誓いをたてる儀式をいいます。
なぜ百日紅かというと‥単に申年だからです。。