◎今季「蓮写経」受付終了のご案内(R3.7.18)
本日をもって、今季「蓮写経」の受付を終了とさせていただきます。
本年もたくさんの方々にご参加いただきまして、誠に有難うございました。初めてご参加いただく方が年々増え、大変有難いことです。また、ご縁が紡がれ、満願(3回)される方もおられました。蒸し暑い日もあれば、厳しい雨となり、足元の悪い中でのご参拝となった日もあることと思います。そのような中、本当にご苦労さまでした。
お釈迦さまのお言葉に
「こころしずかなり。語(ことば)おだやかなり。行いもゆるやかなり。
この人こそ正しき悟りを得、身とこころの安らぎを得たる人なり。」 とあります。
「人は、なぜ迷いや悩みが生まれるのでしょうか?」
「そもそも、迷いや悩みとはなんなのでしょうか?」
人は誰しも生まれながらにして苦しみが存在します。「オギャー」と生まれた瞬間はわかりませんが、年を重ねるごとにその苦しみを感じます。それは段々と自分という人格が良くも悪くも確立されていくからかもしれません。このことは他者と共有する生活の中ではとても邪魔なものとなり、悩みや迷いが生じる原因となります。そして、悩みや迷いが続けば続くほど、自分自身の原因として受け止めきれぬようになり、いつの間にか他者へ転嫁してしまうのです。
先月、先代住職の発願により始まった定例写経会が第500回を迎えました。
定例写経会は毎月第三日曜日に開催され、出来る限り継続していただくようにおすすめしております。毎月写経することは自分自身と向き合う時間を作ることであり、これまでの乱れたこころをリセットし、こころの姿勢を整える時間となります。
大切なことはしっかりと向き合うことです。その結果、苦しみから解放され、こころの安らぎへと繋がっていくのです。
( 法住寺毎月の新聞「身代りさん」7月号より )
今年6年目を迎える「蓮写経」においても、わざわざ雨の日を選び、なぜ写経するのか?
今一度、見つめ直していただきたいと思います。
来年も継続して「蓮写経」を開催致します。こころ新たに、皆さまがしっかりと自分自身と向き合える時間をこの場所から少しでも発信できれば幸いに思います。合掌